シンプルが一番。90歳の親戚に学んだこと
ここ数週間、あるお宅の掃除をしていました。
今も継続中です。
わたしの親が、親戚から家を一軒譲り受けました。
家一軒まるごとなので、今ある不用品や家具なども全部です。
それが割と大きな家で、家だけで60坪近くあり、部屋数も多く、しかも収納が多い。
そこに90歳すぎのおじいちゃんが一人で住んでいましたが、病気で入院してしまい、もう家に戻る事も出来ないようです。
奥さんは認知症で施設に入っており、子供はいません。
ということで、親が譲り受けたこの一軒家の掃除が始まりました。
お年寄りは物をためこむ習性があるのか
二人暮らしなのにこの部屋数。この広さ。そしてこの収納スペース。
いたるところに押し入れや棚、タンス、といった収納スペースがあり、それぞれにびっしりと物が入っていました。
むかーしむかしの石鹸数十個、使い古しの歯ブラシ、新品の歯ブラシ合わせて数十本、
粗品のタオル山ほど、お店?と思うくらいの食器の数、あとアホかってゆーくらいの数の布団・・・。
その他、色んなお土産品や雑貨など、ありとあらゆるものが出てきました。
大事にとっておいたんでしょう。
捨てに捨てられないものもあっただろうし、もったいないととっておいたものもあるんでしょうね。
しかし、すごい数の物を捨てました。
軽トラック二台、それより大きいトラック一台分の物を捨てました。
それでもまだ終わっていません。
キッチンもすごかったです。
引き出しを開ければゴキブリのふん、棚を動かせばゴキブリの卵、
もうね、すごかったです。
若い時に片づけておくべき
わたしは昨年、かなりの物を捨てました。家をすっきりさせたくて。
家をすっきりさせたいと思ったのは、自分が死んだときの事を考えたからです。
今のこの家、いらないものが多すぎる。全然片付かないし、何がどこにあるかわからない状態でした。まぁ、今もなんですけど。
自殺しようと思いつめた人が、このままの部屋じゃ汚すぎて死んだとき恥ずかしい、とかいう理由で片づけを始めたら、それがなんだか楽しくなってきて、部屋がきれいになる頃には、自殺願望もすっかりなくなっていた。という話をネットで見ました。
その頃のわたしも、自殺願望とまではいかずとも、人生に疲れていた頃でした。
その話を読んで、わたしも、このままの家じゃ死んだ時恥ずかしいな。夫や子供が、後片付けが大変だろうな。よし、片づけようと思ったのが始まりではありました。
片づけたり、物を捨てたりしながらあれから時が経ちましたが、今もなんとか生きています。
さいごに
片づけながら家族と話したのは、物はため込むものじゃないな。という事でした。
親戚はお金もたくさんあるようで、お金を持っているのはいいことだけど、使わずにただ持っているだけというのも大変だなと。
実際この親戚は、特に旅行とか楽しい事もしていませんでした。
愛があればお金はいらない、とは絶対言いません。愛もお金もたくさんあった方がいいに決まってます。
でも、ある程度は残したとして、やっぱり人生楽しまないともったいないと思いました。
物をため込んでしまって、自分の夫や子供が大変な思いをするのは悲しいです。
家の中も、持ち物も、暮らしも、ごくごくシンプルに、楽しい事をして過ごしたい、本当にそう思いました。
親戚に学んだような気がします。